○集中と俯瞰のバランス

人生を振り返り、若いときと今とで、

ものごとの進め方が変わってきたように

感じています。

今回は、

その中の一つをご紹介いたします。

数分、数時間で終わるようなことではなく、

数週間、数か月レベルの何か大きめのことに

取り組むとき、

例えば、仕事だとすると、

若いころは、会社に行って、とにかく集中して

目の前のことを一生懸命行っていたように

思います。

ただ、当時の自分を思い返すと、

会社から一歩出ると、もう、そのことについては

忘れてしまっていて、プライベートのことなどで

脳の使用率100%になっていたと思います。

そして、また会社に来て、

目の前のことに100%集中する。

かなり大雑把ですが、

上記のような感じで仕事を進めていました。

ある意味では、

オンとオフを割り切って、切り替えていた。

と表現されるのかもしれません。

一方、

最近の自身の進め方では、

会社では同じく100%集中します。

そこまではほとんど同じだと思います。

違うのは、会社の外に出てからも、

そのことについて時折り思い出し、

脳が考えている状態が増えたということです。

個別・具体的なお話になりますが、

このメルマガを考えるときもですが、

車に乗っているときにいろいろなことを

考えるのが私には向いているようで、

運転中に、その取り組んでいる

ことについて考えます。

そして、その時に頭に浮かんだことを、

片っ端から録音していきます。

今回のシェアの最大ポイントが

この録音による記録にあると思っています。

ただ、厳密には、録音そのものではなく、

「話しながら」、

考えをめぐらせたり、

考えをまとめたり、深めたり、

アイディアを出していくといったところに

すごく価値があると思っています。

外から見れば、ただの独り言ですが^^

これには好き嫌いや、

向き不向きがあると思いますが、

私の場合、車の中で話している分には、

かなり、思考の俯瞰状態を維持できる

ようです。

仮に、「話す」ではなく、「書く」

という作業が入ってしまうと、

どうしても思考が止ってしまい、

アイディアなどが生まれる確率が

ぐっと下がるようです。

また、車を運転していることから、

使えるのはある意味脳だけです。

この“脳だけ”が使える環境について、

あとから気づいたのですが、

“脳だけ”の利用環境下においては、

俯瞰能力がものすごく高まるようです。

これは職場で目の前の対象に

集中していることとは対照的に

実際の思考対象が目の前になく、

あくまで“脳だけ”でその対象を

イメージしながら考えているため、

必然的に、俯瞰的にその対象が

見えてしまうようです。

そして、
この俯瞰が非常に良い効果をもたらします。

例えば、

ある程度大きな仕事である場合、

掘り下げたり、手を動かしたりする必要が

必ず発生しますが、山ほどある着手項目から

本当はどのような優先順位で進めるのが

ベストかどうかについて、目の前のことに

集中しながら考えることは実質困難だと思います。

少なくとも、以前の私には。。。

つまり、ベストでない着手項目に

集中し過ぎていたときなど、この俯瞰により、

それに気づき、自分で自分をそこから

引き離すことができます。

または、

状況変化を素早く察知し、

優先度の入れ替えを行えるといったことも

この俯瞰による効能のひとつと思います。

その他、俯瞰時の特性の一つである

そもそもの抜け、漏れ、などにも

気づきやすくなります。

話を元に戻して、上記のようにして

話し言葉に乗って生まれた価値を

録音技術で捕まえておきます。

次に、後でその録音内容を文字起こしして、

思考結果がみえるように加工していきます。

場合によって、

章立て(構造化)、マトリックスや

マインドマップなどにまとめることもあります。

話が長くなってきましたが、

もう少しお付き合いください。。。

まとめますと、

以前は、集中のみ

現在は、集中+俯瞰で対応するようにしています。

集中集中集中集中集中集中集中集中・・・も、

確かに悪くはないのですが、

集中集中 強制俯瞰 集中集中 強制俯瞰 集中集中

といったサイクルの方が、

個人的に感覚ではありますが、

より確実に主体的にものごとを

進められると思っています。

お風呂でシャワーを浴びているときに、

ものすごくいいアイディアが浮かんだなどの

話を聞いたことがあると思います。

これもある意味、

その集中状態から離れることで、

集中思考の枠から外へ出ることにより、

俯瞰効果が強制的に働いた結果の

一つではないかと思われます。

その他、

最近テレビにたくさん出演されている

林先生のお話の中で、

「週末にじっくりと時間をかけて、

 次の週の一週間のシミュレーションを
 
 綿密に行っています。」

っといったお話があったと記憶しています。

少し違うかもしれませんが、

これもある意味、集中ばかりだけではなく、

「強制的な俯瞰」の大切さを説かれている。

とも解釈できると思います。

対象によって変わってくるとは思いますが、

「集中」と「俯瞰」のバランスを適度に

とれるようになり、望む結果へ

最短ルートで気持ちよく進めるといいですね。

「集中集中集中集中集中集中…」型の方は、

だまされたと思って、

まず何か一つのプロジェクトに対して、

「強制俯瞰」を試されてみては

いかがでしょうか。

リスクは低く、ただですので^^

※逆に俯瞰俯瞰俯瞰俯瞰俯瞰俯瞰…

 というのは、それはそれで空想だけで
 
 おわってしまうので、それでは、
 
 この世界では現実が変わらないので、
 
 「強制集中」の割合いを増やした方が
 
 いいのかもしれませんね。

今回のシェアが皆さんの気づきや、

何か考えるきっかけになりましたら、

幸いです。

いつも最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

感謝いたします。

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